あなたがくれたクローバー
人には、それぞれの道がある。
その道は、永遠に続く。
死んでも続く。
甲斐の道も、まだ続いている。
遠回りをしても、崖があっても、道がある限り私達は歩き続かなければならない。
少し休んでもいい。
ゆっくりでもいい。
時間なんて関係ない。
自分の足で、歩くことが大事なんだ。
私は、もう歩くことを諦めた。
水がなくて、喉が渇いて、疲れて、死を選んだ。
歩かないで、ずっとそこに立ち止まっていることを選んだ。
でも、甲斐が一緒に少し休んでから、泉に連れて行ってくれた。