あなたがくれたクローバー
「友達待ってたんだ……」
背後から低い声がした。
「っ!?城塚甲斐…!?」
「なんでフルネーム?流行ってんの?草原美紗」
「てか、なんでいるの?」
「スルー?てか、口調直ってるし!後付けて来た」
「ストーカー?」
「ちげぇ〜し!はい!忘れ物!屋上に!」
「えっ!?」
それは、自分で考えた歌詞を書いたノート。
やっぱり屋上にいたのか……
「どうも…」
聞こえるか聞こえないかくらいの声でお礼を言った。