あなたがくれたクローバー



「大丈夫か……?」



驚きの余り声が出ない。


「…………。」


城塚甲斐は、くるっと反対側を向き自動販売機に走って行った。



あ!
待って!行かないで!



今は、誰でもいいから傍にいて欲しかった。


「はい!やる!」


城塚甲斐の手には、温かい午後の紅茶のミルクティーがあった。



……私が好きなやつ………


ゴクッ


…………。

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