あなたがくれたクローバー



ギュウ


抱き付いてきたお母さんの体は、冷えきっていた。




"お前が大好きで心配してるからメールすんじゃね?"


お母さん………



私は、お母さんを抱き返した。



"ぜってぇ〜後悔すんぞ!?"

"自分のために!!"



「お母さん………ありがとう………」



私は、小声で言った。


「帰りましょう!?」


「うん……」


城塚甲斐は、もういなかった。



私は、この日久しぶりにお母さんと手を繋いで帰った。



< 35 / 154 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop