あなたがくれたクローバー
ギュウ
抱き付いてきたお母さんの体は、冷えきっていた。
"お前が大好きで心配してるからメールすんじゃね?"
お母さん………
私は、お母さんを抱き返した。
"ぜってぇ〜後悔すんぞ!?"
"自分のために!!"
「お母さん………ありがとう………」
私は、小声で言った。
「帰りましょう!?」
「うん……」
城塚甲斐は、もういなかった。
私は、この日久しぶりにお母さんと手を繋いで帰った。