あなたがくれたクローバー



「あ〜あ!お前がいなかったら俺幸せだったのに〜」


耳を塞ぎたくなった。



「全部お前のせいだ!」




聞きたくない。

全て当たってるからこそ、余計聞きたくない。



"お兄ちゃんの方が大事だから"


"大切なお兄ちゃんだから"



お母さんの声が聞こえてくる。


やめて…やめて!



「ごめん…ね……?」


それだけ言うと、私はお兄ちゃんの部屋から出て、重い気持ちで部屋に戻った。




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