あなたがくれたクローバー
「お前……目赤くね?」
今まで誰も気が付かなかった。
昨日泣きすぎた私は、朝起きたらすごいことになっていた。
だから、お母さんのファンデーションを借りて隠してたのに………
「なんかあんなら話聞くぞ?」
なんでもお見通しな城塚甲斐。
そんな、彼にだけは何故か心をゆるしてしまいなんでも話してしまう。
不良っぽいのに、何故か彼の隣は居心地が良くて、ほっとする。
「ふ〜ん…」
また、無愛想な返事。