大空の唄



幸せな日々は続く


もう永遠に続くのではないかと
錯覚してしまうほどに…


そんなある日の帰り道


いつも通り4人で他愛もない
話をしながら家路に着いた


そんな俺らの前にまたもや現れた少女…


でも今回は3人


「何やってんの?ナミ…」


真ん中に立つ気が強そうな
いかにもリーダー格の少女が
俺らの横にいる少女、ナミを睨んだ


静かにでもその目は氷のように冷たい…


ナミは何も答えず一歩後ろに下がる


「何してるのかって聞いてんだよ?」


真ん中の少女が声を荒げる


一体目の前で何が起きたのか
状況を理解するのに時間がかかった


「ふーん…SONG OF SKYの前では
か弱い女の子でいたい訳だ?

ちょっとこっち来いよ!?」


右の少女が強引にナミの腕を掴む


「嫌だ、ヤメテ!!」


「可愛い子ぶってんじゃねーよ」


急に始まった"修羅場"


「ちょっとま…「離せよ!!」


俺が止めに入ろうとすると
それより先に隣にいた空が
ナミの腕を掴む女の手を
振りほどき睨み付けた



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