大空の唄
「何?こいつのテンション…
いつもウザいけどそれ以上にウザイ」
最近お決まりの集まり
眉間にシワを寄せ、あたしに
汚いものでも見るような目を向ける蒼空
いつもなら
『はぁ?蒼空には言われたくないんだけど』
とかなんとか突っかかるんだけど
そんなのどうでも良くなるほどほど
あたしのテンションは最高潮だった
「うわーお前キモい」
「キモくて結構!」
「何が有ったわけ?」
「えっとね…っ」
あっ!
あたしは蒼空の冷ややかな視線の後ろから見える
翔君の視線に気付いて慌てて口を手で覆った
「ひ、秘密!」
危ない危ない
蒼空には言うなって言われてたんだった
そんなあたしの態度が気にくわなかったのか
蒼空は不機嫌そうにあたしを睨む
ライブまであと1週間
あたしの頭はは四六時中
ライブの事でいっぱいだった