大空の唄
選択 -AYANE-
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──────
───
「ふーん、で?」
「で?じゃなくて…
蒼空はどう思う?」
その日のバイトの帰り道
あたしは蒼空と同じ道を歩いていた
「どう思うって言われても…」
蒼空は困ったように頭を掻く
先輩からの告白はあまりに突然すぎた
突然過ぎたからこそパニックに陥ったあたしは
『か、考えさせて、下さい』
そう言って答えを出さずに曖昧な返事をしてしまったのだ
「迷う必要あるわけ?
好きなら付き合えばいいだろ」
「ほ、本当にそう思うの?」
「思ってるから言ってんだろ…」
蒼空は呆れたようにため息を着く
「ふーん…」
なぜ蒼空にそんなことを聞いたのかは分からない
確かに先輩に告られたなんて
これほど嬉しいことはないはずだし
本当なら即答で許可するはずなんだけど…
あたしは目の前に見える蒼空のマンションに駆け込むように速足で歩いた
実は、返事ができなかったのにはもう1つ理由があった
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「ふーん、で?」
「で?じゃなくて…
蒼空はどう思う?」
その日のバイトの帰り道
あたしは蒼空と同じ道を歩いていた
「どう思うって言われても…」
蒼空は困ったように頭を掻く
先輩からの告白はあまりに突然すぎた
突然過ぎたからこそパニックに陥ったあたしは
『か、考えさせて、下さい』
そう言って答えを出さずに曖昧な返事をしてしまったのだ
「迷う必要あるわけ?
好きなら付き合えばいいだろ」
「ほ、本当にそう思うの?」
「思ってるから言ってんだろ…」
蒼空は呆れたようにため息を着く
「ふーん…」
なぜ蒼空にそんなことを聞いたのかは分からない
確かに先輩に告られたなんて
これほど嬉しいことはないはずだし
本当なら即答で許可するはずなんだけど…
あたしは目の前に見える蒼空のマンションに駆け込むように速足で歩いた
実は、返事ができなかったのにはもう1つ理由があった