大空の唄
あたしにとってSONG OF SKYは
憧れで遠い存在だった
でも気が付けば一番近くにいる
家族のような存在になっていた
「今日はありがとう!」
「いえいえ、また来てね」
いつも優しくてあたしを応援してくれる翔くん
「絢音ちゃん、また連絡していい?」
「もちろん!」
少し甘えん坊で八重歯が見える笑顔が可愛い陽くん
そして、クールで生意気でムカつくけど
本当は優しい蒼空
3人に見送られゆっくりドアを閉めると
永遠の別れでも何でもないのに少し寂しい気持ちになる
「なぁ空、止めなくてよかったわけ?」
でも間違いなくここにあたしの居場所があって
あたしの帰る場所がある
「何で止める必要があるんだよ」
それだけで充分だ
「は〜本当…鈍感」
そう思っていた
「あ"!?」
そしてこの時あたしは
何故こんなにも3人の存在に安心感を覚えているのか
「なんでもねーよ」
知らなかった