大空の唄


「がんばって!」


そう、笑顔で…


「あたしはここで
応援してるから!」


笑顔で…


「ありがとう」


応援しているのは素直な気持ちだから…


「あっ!そうだ」


翔くんはそう言うとあたしの頭に優しく手を置いた


「あと1週間あるからさ
何かあったらいつでも連絡してよ

調整期間つってもそんなに忙しくないしさ」


全て分かってるみたいだった


あたしの気持ちも、さっきあったことも


気を抜けば泣きそうだ


「俺も、いつでも絢音ちゃんのこと
応援してるからね」


「ありがとう」


甘えちゃダメだそう言うあたしと


自分の弱さに負けてしまいそうなあたしが


心の中で葛藤していた

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