大空の唄
『ふーん
それで良いんなら良いんじゃね?
てかさっきから車の音してるけど今どこいるんだよ?』
「え?」
あたしは辺りを見渡す
ブランコに滑り台、砂場にジャングルジム
人気は少なく電灯も少ない
広くはないけど狭くもない
ここがどこかと聞かれればこう答えるのが妥当だろう
「公園だけど?」
『どこの?』
「3丁目の南風公園」
すると耳元から大きなため息が聞こえた
『まさか…1人で、じゃないだろうな?』
「もちろん、1人でですけど?」
それがどうかしましたか?
とゆうように自信満々で答えると
更に深いため息が耳元に響いた
『本当バカバカ
このまま電話繋いどけよ』
バ…バカ!?
「バカって繰り返すな!!」
そんな反抗も虚しく
返ってきたのは蒼空の声じゃなく
ガタガタと騒がしい音だった