大空の唄

桜色の空 -AYANE-

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『学校へ続く桜並木が
柔らかい桜色に染まった今日この頃

3年前に期待と不安を抱えて
あの桜並木を歩いたことが
つい最近のことように思えてなりません―…』


季節が春へと変わり日差しも
少し暖かくなった


今日は先輩たちの卒業式


先輩たちには悪いけど
あたしたち在校生にとって卒業式は


悲しい反面退屈で仕方ない…


だから卒業式はぼーっとこの1年間の
思い出に浸るのが毎年の恒例だった


今年度はいつも以上にいろんなことがあったな…


全ての始まりはあたしがバイトを
始めたことなのかもしれない


バイト始めて、蒼空に出会って
蒼空がSONG OF SKYだって知って


翔と陽に出会って仲良くなって


ライブ行って迷子になって
ナンパされて蒼空に助けられて


先輩に告白されて…


蒼空が好きなことに気が付いて…


気付いた時にはあたしの生活は
蒼空中心に回っていた


もしあのとき、蒼空に出会っていなければ


あたしの今はどうなってたんだろう?


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