大空の唄
紅色の空-SORA-
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「…と言うわけなんです」
「そっか、よかったじゃん
先輩に想い伝えられて」
翔の言葉に同調するように俺の横にいた陽も大きく頷く
コイツの先輩の話なんて俺には関係ねぇ…
俺は相づちも打たずにファッション雑誌のページを1枚捲った
もうお馴染みになってしまったこの光景
今さらどうこう言う気はない
…ってか言っても意味ないだろうから
言わないけど…
最近、少し疑問に思うことがある
これもめんどくさいから聞かないけど…
時計を見るとすでに10時を回ろうとしていた
コイツ、毎日毎日こんな時間まで外出して大丈夫なのか?
当の本人は時間も気にせず楽しそうに話している
呑気なヤツ…
コイツも一応は女。
ましてや未成年で学生。
門限はないのだろうか
親は何も言わないのだろうか
そんな素朴な疑問。
まあ、いろんな事情ってもんが
ある可能性もあるけど……
こんなヤツの育つ家庭にまさかそんなことはないだろう
それとも親も同じくらいバカで
危険だという意識がないのか…
……あり得る。
俺は妄想を膨らませながら
1人で納得してまた雑誌を1枚捲る
「帰りたくないな…」
「…と言うわけなんです」
「そっか、よかったじゃん
先輩に想い伝えられて」
翔の言葉に同調するように俺の横にいた陽も大きく頷く
コイツの先輩の話なんて俺には関係ねぇ…
俺は相づちも打たずにファッション雑誌のページを1枚捲った
もうお馴染みになってしまったこの光景
今さらどうこう言う気はない
…ってか言っても意味ないだろうから
言わないけど…
最近、少し疑問に思うことがある
これもめんどくさいから聞かないけど…
時計を見るとすでに10時を回ろうとしていた
コイツ、毎日毎日こんな時間まで外出して大丈夫なのか?
当の本人は時間も気にせず楽しそうに話している
呑気なヤツ…
コイツも一応は女。
ましてや未成年で学生。
門限はないのだろうか
親は何も言わないのだろうか
そんな素朴な疑問。
まあ、いろんな事情ってもんが
ある可能性もあるけど……
こんなヤツの育つ家庭にまさかそんなことはないだろう
それとも親も同じくらいバカで
危険だという意識がないのか…
……あり得る。
俺は妄想を膨らませながら
1人で納得してまた雑誌を1枚捲る
「帰りたくないな…」