大空の唄


なるほどと頷く司会者


本当に分かってんのかよ


「ではみなさんにとって
音楽とはどういうものですか?」


俺にとって、音楽は…


「俺らにとって音楽は…
この大空のようなものです

…だよな?」


翔の言葉に俺も陽も頷いた


俺らにとって音楽はこの大空と同じ


広くて、いろんな表情を持ってて


理屈なんかじゃ説明出来ない。


いつもそこに当たり前にあるけど


それは当たり前じゃなくて…


奇跡みたいなかけがえのないモノ…


「なるほど…」


ポカンとつぶやく司会者


やっぱりコイツ解ってないだろ


俺は出かけたため息をギュッと飲み込んだ


まあ分かるヤツの方が少ないと思うけど…


俺らの価値観だし


< 190 / 378 >

この作品をシェア

pagetop