大空の唄
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「やっぱり」

「えっ?やっぱりって何ですか!?」


ただいまバイト中


お客さんの数が少なくなったから瑛さんと恋ばなをしています


「だって絢音ちゃん分かりやすいもん」


分かりやすい!?


「えー」


熱くなった頬に手を当てる


ひんやりした手が頬の熱を冷ましてとても気持ち良い


「告白は?」


「しました!即答でフラれました。」


にやつく瑛さんに笑顔で即答すると瑛さんは顔しかめた


その顔には言ってしまったことに対する後悔が感じられる


「いいんですよ」


そう。いいんだ。今はこれで…


「後々考えてみると
好きって言ってもあの蒼空と付き合うなんて
正直想像つかないんですよね」


蒼空はあんなんだし…


何よりあたし何かが手の届く存在じゃない


あたしは一般人


蒼空…いや空は有名人


「高望みしすぎました

それに……」


「即答でフルなんて
蒼空らしーな」


瑛さんが口にしたことは
まさしく今あたしが言おうと思っていたことだった


あたしは困ったように笑う瑛さんに微笑んだ


「でしょ?」


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