大空の唄


「空…本当にこれでよかったの?」


陽があまりに切なげな、今にも泣きそうな目でそんなことを言うから俺はつい視線を逸らした


「あぁ…」


正しいことなんてきっと誰にも分からない


正解なんてきっとどこにもない


「いつもお前らにまで迷惑かけてすまん」


今更あんなヤツのためにここまでするなんて…


よく考えればアホみたいな話だ


「それはいいとして…

後戻りは出来ないかもよ?」


怖いほど鋭い翔の視線が刺さる


「仕方ねーだろ

俺だって好んでこんなことしてるわけじゃねーよ」


こういう自由は、とっくの昔に闇に売りさばいた


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