大空の唄
「それが、バイトにいる地味でメガネの男がさ…あっ略して地味メガネって言うんだけど…」
思い出しただけで…イライラして 感情が入って身振り手振りが大きくなる
「ちょっと!?美咲聞いてる?」
「絢音、話し長い…」
気が付くと美咲は話を聞かずに机に頬杖を着いてぼーっとしていた
美咲が聞いたんじゃん!!
頬を膨らませるあたしに
「とりあえずその地味メガネさんがウザいって話でしょ?」
もう分かったから…
と美咲はため息混じりに時計を指差した
「授業、もう始まってる…」
「あ…」
シーンと静まり返る教室、みんなの視線があたしに集まる…
「あ…じゃないぞ泉、
早く準備をしなさい」
呆れたような先生の声が響き
「すみません!!」
慌ててガタンと音を起てて座ると
教室に笑い声が響いた