大空の唄
思い切ってダメ元で中をさまようか…
それとも諦めて帰るか…
うーん
どんなに考えても今日はひとまず
帰ってまた作戦を練ってこよう
という考えにたどり着いてしまう
こんなのあたしらしくない
初めてここに来た時のあたしなら
どんなにダメ元でも突っ走って中に入っていると思う
でも…≪拒否されるのが怖い≫
そう思ってしまうと足がすくんでしまう
もう帰ろう
ダメだ、泣きそうだ…
そう振り返った時だった
「えっ!!」
後ろから誰かに腕を掴まれ
唖然としている間にあたしは
その手の力に引きずられていた