大空の唄


そして2時間後──


「やっと終わったー」


来客数のピークが過ぎたフロントの椅子に浅く腰をかけて 両手を上げ体を思い切り伸ばした


この2時間…


ずっと立ちっぱなしの動きっぱなし…


絶対明日は、筋肉痛だよ



そう思いながら疲労の溜まった足をポンポン叩く



「平日のこの時間って毎日こんな感じなんですか?」



同じく椅子に腰掛け脱力する瑛さんはあたしの声にピクリと反応するとパッとこっちに視線を変えた



「うーん…
この時間は学校帰りの学生来るから忙しいといえば忙しいかもね」


そう言って椅子に座り直し腕を組む瑛さん



確かに学生率は高かった…



そして学校帰りの学生が多いというのには納得できる、実際あたしもよく行ってるし…



でも昨日と同じ人数が同じように働いているのに、何故か昨日よりきつく感じた



毎日こんなに忙しいのか…
そう考えただけで目眩がする



「意外と大変…なんですね…」


「そう!大変なんですよ…」



お互いため息混じりに染々と呟いた


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