大空の唄
カフェでの優雅なひとときを過ごした後は
梨華さんと買い物をしたり、映画を見たりと
普通に美咲と遊ぶ時のように過ごした
バイトの話、学校での話し
いろいろな話をしながら…
そして楽しいときはあっという間に過ぎ夕方になった
空はもうすっかり茜色に輝き
暗闇とのグラデーションを描く
綺麗だけれども、どこか切ないそんな空
梨華さんは両手いっぱい買い物袋を提げ
軽い足取りで楽しそうに1歩前を歩いている
「絢音ちゃん、まだ時間大丈夫?」
梨華さんは足を止めると振り返った
「あ、はい!」
「じゃあ、ここらへんにあたしの行きつけのお店があるから
そこに行かない?」