大空の唄


「ふー疲れた!」


陽はそういって立ち上がり深く伸びをした



始めは1曲と言っていたが結局5曲も合わせてしまった


さすがに俺も疲れた


「もう帰ろうぜ
別に今日は自主練なんだし」


そういって翔は壁に掛けられた時計を見る


アナログでシンプルな時計は間もなく3時を指そうとしている


「3時のおやつ食べにいこーよ!
パフェパフェっ」


「おっ!陽ナイスアイディア
空も行くよな?てか来い!!」



命令されたことに若干イラッとして翔の方を見るが、当の本人は俺の視線なんか気にもせずせっせとベースを片付けている


バカみたいに騒ぐ2人を見ていたら


怒りはすぐにため息に変わる



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