大空の唄


俺の目に真っ先に映ってきたのは


見覚えのあるアホ顔


アコギを肩にかけ右手にピックを持ち
左手でしっかりとマイクを握っている


久しぶりと言えば久しぶりに会った


絢音…


俺は唖然とした


驚いたという言葉じゃ足りないくらいに驚いた


何故、コイツがここに?


そう思いながらも何故か目が離せなかった


その理由はこいつがいることに驚いたのが1つ


そしてもう1つ…


そのアホ顔が今日は妙に凛としていて


生き生きしていて


何というか、オーラのようなものを放っていた


そう、見えない何かに引き付けられたように俺はコイツから目が離せなかった




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