大空の唄


「どうしたの?

体調悪い?
顔赤いよ?」


熱あるのかな?


そう言って俺の額に手を当て
反対の手で自分の額に手を当てる


温かい絢音の体温が額から伝わる


こいつは何でいつもそうなんだ


俺の心の一番奥に簡単に入ってくる


「大丈夫?」


何で、何で・・・


「大丈夫、なわけねーだろ?」


俺は額にある手を掴んで離した


その手は折れてしまいそうなほど細い


そして驚いたような絢音の目に
捉えられた瞬間…


もう止まらない


そう確信した


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