大空の唄



「ここは?」


お店に入ると奥の部屋に案内された


そこまで広いわけじゃないけどソファーもテレビもあってくつろげそうな空間


「あたしたちスタッフの部屋よ
鍵もあるから着替えとかはここでしてね

でもスタッフルーム1つしかないから着替える時は部屋の鍵かけてこの札裏返してね。」


そう言いながらお姉さんは一つのロッカーの扉を開けた


「ここが絢音ちゃんのロッカー
さっそく着替えてみて、外で待ってるから」


お姉さんはそう言って指定のスカートとロッカーの鍵をあたしに渡して部屋を出た


黒のヒラヒラスカートに白基調のティーシャツ、アクセサリーやアレンジは自由という私服のような指定の服装


制服の可愛さもあたしがここを選んだ理由の一つ
あこがれの制服に着替え、部屋にあった全身鏡に映る自分を見つめた


「やばい…」


店員っぽいじゃん!


口元が緩んでしょうがない…浮かれて軽い足取りで部屋を出ると待ってくれていたお姉さんと目が合った


「超かわいいっ似合ってるー


じゃあさっそく仕事内容説明するから」


「はい!」


誉められた事に一層気を良くしたあたしは元気にそう答えた


お姉さんが仕事内容から気をつけること、困ったお客さんが来た時の対象方などを丁寧に説明してくれた


あたしはメモを取りながらそれを食い付くように聞く


主な仕事は注文されたものを各部屋に運んだり


部屋の清掃をしたり


フロントで接客をしたり…


食器洗いをしたりと


色々な作業を分担してやるみたいだった



「じゃあ、開店までもう少し
時間ありそうだから

今から自己紹介ターイム!!」


一通り説明が終わるとお姉さんはそう言ってあたしを置いてどこかに消えていってしまった


唖然と立ち尽くすあたし…


そしてすぐにここでバイトor働いていると思われる人を5人連れてきた


男の人3人、女の人2人しかも美男美女揃い…


オーラが眩しくてあたしは無意識に目を細めた





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