大空の唄


「へっ?」


「へっ?」


何、その拍子抜けした声は?


あたしもつられて間抜けな声を出してしまった


何、何?違うの?


頭にハテナマークを浮かべながら首をかしげる


「何でそうなるわけ?」


呆れたようにため息をつく蒼空にあたしは慌てて掴んでいる手を蒼空の目線まで上げた


「このシルバーアクセサリー」


そう言ってキラリと光るブレスレットを指差すと蒼空の顔が一瞬曇った


「これ、空がいつも着けてる非売品のオリジナルブレスでしょう?

前、Love musicのプレゼント企画で抽選3人にプレゼントされた」


あたしハガキ20枚も出して応募したのに



そう呟くと蒼空は眉間にしわを寄せ、不機嫌そうな顔をした



「一体、蒼空は何枚ハガキ出したの?」


「お前、本当バカ?」


「何?何で?ファンだってことバレるの嫌なの?


空と同じ名前だから[」



あたしの頭にはより一層ハテナマークが浮かぶ


ファンだって事隠す意味が分からない、ファンならバイトでSONG OF SKYの話したいのに



「「ぷっ…アハハハハハ―…」」


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