大空の唄
蒼空と言い合っていると急に横から笑い声が聞こえた
あ、誰かいたんだ
そんなことを思いながらチラッと視線を変えると、男の人が二人、腹を抱えて笑っている
…ん?
すぐに蒼空に戻した視線を再び2人の男の人に向ける
………え?
何度も瞬きし、その2人を見直す
何度も何度も見直す
夢かもしれない、幻かもしれない、見間違いかもしれない、いろんな可能性を考え
目を擦って、深呼吸をして、頬っぺたをつねった
痛い………
それでも変わらない現実
「夢、じゃない?」
「はあ?何が夢だよ?」
ついに頭おかしくなった?蒼空はそう付け足すように呟くけど
あたしからすればこんなにも冷静な蒼空の方がおかしいと思う
「あのー、いつからここに?」
深呼吸して、勇気を出して尋ねる
「「ずっと!」」
そう口を揃える2人
「ちなみに!お二人は…もしかしてSONG OF SKYの…?」
「陽です♪」
「翔でーす」
「えーーーー!?」
建物が震える程のあたしの叫び声が局内に響き渡った……