大空の唄


『そうだよ、本物のSONG OF SKYだよ!

てか今さら?』


陽がそう笑いながらみんなに紅茶を配る


あたしの元にも配られた紅茶はあたしの心とは裏腹に柔らかい落ち着きのある良い臭いがした


『ありがとう…

何か…今でも夢…見てるみたい…』


届かないぐらい遠い遠い存在だと思っていた、SONG OF SKYが手を伸ばせば届くぐらい近くにいるなんて…


夢でなければ3Dのテレビを見ている気分


『まっ…それが素直な感想なんだろうね』


翔はそう言ってクッキーを1つ口に運んだ後紅茶を一口飲んだ


『よっしゃ!!じゃあ本題に入ろうか』


本題!?


よく分からないけど急に真剣な顔付きになった翔にあたしは無意識に正座をした


『絢音ちゃん!』


『はい!』


ベースを弾いているときのような真剣な目


『君は知ってはいけないことを知ってしまった』


知ってはいけないこと…?


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