大空の唄


『そう、空がSONG OF SKYだってことをね』


蒼空がSONG OF SKY…


チラッと視線を蒼空に移すと相変わらず不機嫌そうに黙る蒼空と目が合った…


これが蒼空だと分かっていても、姿が空なだけにドキンと胸が高鳴り直ぐに目をそらしてしまった


『知ってるかもしれないけど…僕らは個人情報を一切世間に公開していない

知っているのは社長と…君だけ』


翔はそう言ってあたしを指差した

社長と…あたしだけ!?


『えっ!?嘘!?


マネージャーさんとかには?』


『言ってないよ』


笑顔で答える翔


問題ない…ってそんなもんなの?


ファンとしてSONG OF SKYが個人情報を公開していないことは知っていた


でも、マネージャーにさえ公開してないなんて…


『やっと気付いた?
この事の重大さに』


あたしは大きくうなずく


あたしは今大きな事件に巻き込まれた、そんな気分


しかも、良くない事件に…


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