大空の唄

崖に咲く花 -SORA-

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「空、今日もバイトある!?」


午前のレコーディングが終わった俺たちは昼食を済ませるためスタジオ近くのファミレスに来ていた


昼休みらしいOLやサラリーマン、学生達、せっせと働く従業員で賑やかな店内


もちろん3人とも変装しているから、誰も俺たちがSONG OF SKYだとは思わないだろう


「空!聞いてる?」


陽の質問に答えずにメニューを眺めていると、パッとメニューを取り上げられた


「あったら何なんだよ!?」


俺は少しイラッとしつつ、そう言って陽の手から乱暴にメニューを奪い返す


普段俺のバイトがどうかなんて気にもしないくせに…


「今日も絢音ちゃん家に呼ぼうよ」


やっぱり…


そんなことだろうと思っていた俺はそう心の中で呟く


そして陽の隣に座る翔も「いいね!呼ぼうぜ!」と俺に同意を求めてくる


俺は深く溜め息をついた


「誰の家にだよ?」


「もちろん空の…「嫌!」


陽は「何で?」と駄々をこねる子供の様に頬を膨らます


何で?じゃねーよ…


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