大空の唄
孤独な歌声-SORA-
何なんだ…
「かんぱーい」
「「かんぱーい!!」」
何なんだよこいつらは…
「何で勝手に人ん家でパーティー開いてんだよ!?」
「蒼空ー早く来ないと全部食べちゃうよ?」
はあ…
ただ溜息を着くしかなかった…
「誰が家に来て良いっつったんだよ?」
美味しそうにお菓子を口に放り込み
あたかも許可を得たように堂々と座り込む女に睨みを利かす
「んー…陽くんっ」
陽くんっじゃねーよ…
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バイトが終わりやっと家に帰れると安堵した俺が
鞄を手に取り外に出ると
待ってましたと言わんばかりにこいつが立っていた
『おっそーい!!』
はぁ!?
開いた口が塞がらないとはこういうことを言うのだろうか
俺はこいつを待たせた覚えも
『いやーまさか蒼空んちで
あたしの歓迎パーティー開いてくれるなんて』
そんなことを言った覚えもない…
無視して少し早足に先を急ぐ
知らねぇ…こんなやつ俺の知り合いじゃねぇ…