大空の唄
『着いて来んな、ストーカー』
『ストーカー!?
ってちょっと待ってよ』
そしてそんな抵抗も虚しく…
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「そーら!!何ぼーっとしてんの〜」
今に至るわけである
ぼーっとしてるんじゃなくて
お前らの遠慮の無さに唖然としてるんだよ
「はーやーくー」
「あーもう引っ張るな
つかどうやってこいつと
連絡取ったんだよ?」
俺は何事もないように
お菓子を頬張る陽を指差す
「どうやってって……
メールに決まってるじゃん」
決まってるじゃんって…
「お前らいつの間に
連絡先交換したんだよ!?」
「昨日!蒼空も教えて欲しいの?
仕方ないなー」
「じゃあ俺が空のアドと携番送るね」
「ありがとう翔くん!」
間に入ることも出来ない早さで
どんどん勝手に話が進んでいく
すると俺の携帯がカラフルに光り始めた