大空の唄


「はぁ?」


唖然とする俺の前で
目を輝かせる絢音


「絢音ちゃん…
そんなんでいいの?」


陽が心配そうに言うと
一瞬きょとんと首を傾げて


「そんなのって……

SONG OF SKYの空の歌を
こんな近くで聞けるなんて
夢みたいな話だよ?」


再び目を輝かせる


「でも罰ゲームじゃなくない?」


翔は少し物足りなそうに呟く


「そう?蒼空こんなの
嫌だと思うけど?」


絢音がニヤリと笑うと3人の視線が
一気に俺に集まった


「何だよ?」


俺が逃げるように目を反らした瞬間
翔と陽が目を合わせてニヤリと笑う


嫌に決まってるじゃねーか


そんなこと悔しくて口に出来ない

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