大空の唄

小さな唄-SYOO-

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太陽より大きく


空より広く


重力に縛られない


例えるならば
それはまるで、宇宙…


「今日はありがとね」


俺たちは俺たちの世界に欠けていた
宇宙を持った少女に出会った


「こちらこそ!また来てね」


陽が子供みたいに屈託のない笑顔で手を振る


「空…ちゃんと送ってけよ」


「はいはい」


"蒼空"へと変装した"空"は
めんどくさそうに眉を潜めた


本当はめんどくさいなんて
これっぽっちも思ってないくせに


空は愛情表現が苦手なんだ


でも絢音ちゃんはそんなこと
全く気にしてないように振る舞う


イヤ、素振りだけではなく
本当に全く気にしていないのかもしれない


どちらにしても絢音ちゃんは
人の批判的なところばかりをみたりしない



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