カウントダウン・パニック
渡辺が質問すると風間が軽く咳払いをする。
「だから、そのために犯人はこの劇場内に残り、カーテンコール終了と共に爆弾を爆発させるつもりなんだ。」
「つまり犯人は初めから我々に爆弾を止めさせる気はなかったとおっしゃるのですか?」
寺崎は確信を持って訊ねる。
「そうだ。」
風間の返答に辺りは静まり返る。
「犯人は終了と共に起爆スイッチか何かで爆発させるつもりだ。もう考えられるのはそれしかない。」
再び沈黙が走り、それを破ったのは渡辺であった。
「なら犯人を見つけ出せばいいんですね?」
「渡辺…」
「終幕まで後四十五分。カーテンコールを入れれば五十五分はあるはずです。それまでに犯人を発見してみせます。」
渡辺は力強く敬礼しながら風間に言う。
するとそれを横で聞いていた寺崎は渡辺の片方の肩を掴み自分の方へ向けた。
「お前正気か!?そんな簡単に言うが一階席にいるのは約千人何だぞ!?その中から騒ぎにならないように残り一時間で犯人を探し出すなんて無謀だ!」
「だから、そのために犯人はこの劇場内に残り、カーテンコール終了と共に爆弾を爆発させるつもりなんだ。」
「つまり犯人は初めから我々に爆弾を止めさせる気はなかったとおっしゃるのですか?」
寺崎は確信を持って訊ねる。
「そうだ。」
風間の返答に辺りは静まり返る。
「犯人は終了と共に起爆スイッチか何かで爆発させるつもりだ。もう考えられるのはそれしかない。」
再び沈黙が走り、それを破ったのは渡辺であった。
「なら犯人を見つけ出せばいいんですね?」
「渡辺…」
「終幕まで後四十五分。カーテンコールを入れれば五十五分はあるはずです。それまでに犯人を発見してみせます。」
渡辺は力強く敬礼しながら風間に言う。
するとそれを横で聞いていた寺崎は渡辺の片方の肩を掴み自分の方へ向けた。
「お前正気か!?そんな簡単に言うが一階席にいるのは約千人何だぞ!?その中から騒ぎにならないように残り一時間で犯人を探し出すなんて無謀だ!」