カウントダウン・パニック
6≠1時間前
20時32分19秒
あの後それぞれ指示を受け、藤森は今現在分かっている怪しい人物を洗い直しに行った。
勿論五年前の事件の事と今回の事件との関連性についても。
そして寺崎と赤羽、それから渡辺は客席へ行き極力怪しまれないように怪しい人物を探している。
三階客席
「本当にこの劇場が馬蹄形(ばていけい)でよかったわ。」
三階の端の方からオペラグラスを使い、オペラを見るふりをしながら一階客席を望観する赤羽は小声で言う。
「赤羽さん、馬蹄形って何ですか?」
赤羽の隣りで同じようにオペラグラスで一階客席を望観する渡辺は小声で訊ねる。
「読んで字の如くよ!観客席が馬の蹄(ひづめ)の形をした造りになってるからそう呼ぶの!」
あくまで小声で渡辺に教える。
そう。
この劇場はそういった造りのお陰で三階の端の客席ともなれば一階全体を見渡すことが出来るのである。
なので二階と三階の舞台から見て左右の端に二人づつ配置に付き怪しい人物を探っているのだ。
あの後それぞれ指示を受け、藤森は今現在分かっている怪しい人物を洗い直しに行った。
勿論五年前の事件の事と今回の事件との関連性についても。
そして寺崎と赤羽、それから渡辺は客席へ行き極力怪しまれないように怪しい人物を探している。
三階客席
「本当にこの劇場が馬蹄形(ばていけい)でよかったわ。」
三階の端の方からオペラグラスを使い、オペラを見るふりをしながら一階客席を望観する赤羽は小声で言う。
「赤羽さん、馬蹄形って何ですか?」
赤羽の隣りで同じようにオペラグラスで一階客席を望観する渡辺は小声で訊ねる。
「読んで字の如くよ!観客席が馬の蹄(ひづめ)の形をした造りになってるからそう呼ぶの!」
あくまで小声で渡辺に教える。
そう。
この劇場はそういった造りのお陰で三階の端の客席ともなれば一階全体を見渡すことが出来るのである。
なので二階と三階の舞台から見て左右の端に二人づつ配置に付き怪しい人物を探っているのだ。