カウントダウン・パニック
一言づつ交わすとお互いに沈黙する。
「俺、まだやり残した事沢山あるのに…」
「俺だって、家族がいるのに。子供だってまだ三歳なんだぞ?」
小太りの刑事は内ポケットから写真を取り出しそれを見る。
二人は死を覚悟し始めた。
その会話を風間と藤森は静かに聞く。
「そういえば、お前にうちの娘の名前の秘密教えてやったっけ?」
「知らねーけど…別に興味ないし…。」
「まぁいいから聞け!娑婆の土産だ!」
そう言うと小太りの刑事は半ば強引に話しだした。
その話しに風間と藤森も作業しながら耳を傾けた。
藤森の場合パソコンに走らす指を絶えず動かしながら。
「お前洋楽とか聴くか?」
「?いや、あまり。」
話しの切り出し内容が子供との接点がないものだったので質問された仏頂面の刑事は首を傾げる。
「じゃあ知らないかもしれないけど、ケイト・アーサーっていう歌手がいるんだけどよ、嫁がこいつのことめちゃくちゃ好きなんだわ。」
「ふーん。それで?」
聞き手は興味なさそうに相槌をとる。
「俺、まだやり残した事沢山あるのに…」
「俺だって、家族がいるのに。子供だってまだ三歳なんだぞ?」
小太りの刑事は内ポケットから写真を取り出しそれを見る。
二人は死を覚悟し始めた。
その会話を風間と藤森は静かに聞く。
「そういえば、お前にうちの娘の名前の秘密教えてやったっけ?」
「知らねーけど…別に興味ないし…。」
「まぁいいから聞け!娑婆の土産だ!」
そう言うと小太りの刑事は半ば強引に話しだした。
その話しに風間と藤森も作業しながら耳を傾けた。
藤森の場合パソコンに走らす指を絶えず動かしながら。
「お前洋楽とか聴くか?」
「?いや、あまり。」
話しの切り出し内容が子供との接点がないものだったので質問された仏頂面の刑事は首を傾げる。
「じゃあ知らないかもしれないけど、ケイト・アーサーっていう歌手がいるんだけどよ、嫁がこいつのことめちゃくちゃ好きなんだわ。」
「ふーん。それで?」
聞き手は興味なさそうに相槌をとる。