カウントダウン・パニック
探し始めておよそ二分。
「あっ!赤羽さんいました!」
渡辺はオペラグラスを構えたまま客席を指差す。
「本当!?どこ?」
「えっと、1―10―1です!ちょうど俺たちとは反対側で扉付近の席です!」
「分かったわ!」
急いでメールを打とうとするがあまり打つのが早くない赤羽はどうも早く打てない。
「あーもう!どうせ一番端だし隠れてすれば大丈夫よ!もうクライマックスだし!」
すると赤羽は端の方で身を屈め劇場内での禁忌を犯した。
あくまで小声だが。
「あっ、藤森警部補!座席分かりました!1―10―1です!」
〔そうか、分かった。ではこのまま携帯を繋げておくから奴が何か動きを見せたらすぐ言ってくれ。〕
「分かりました!」
そのまま互いに電話は切らず仕事を続けた。
「渡辺、何でもいいからあいつが動きを見せたらすぐに伝えて!」
「はい!」
渡辺はオペラグラスでしっかり星をマークし、その横で赤羽は携帯を握りしめた。
「あっ!赤羽さんいました!」
渡辺はオペラグラスを構えたまま客席を指差す。
「本当!?どこ?」
「えっと、1―10―1です!ちょうど俺たちとは反対側で扉付近の席です!」
「分かったわ!」
急いでメールを打とうとするがあまり打つのが早くない赤羽はどうも早く打てない。
「あーもう!どうせ一番端だし隠れてすれば大丈夫よ!もうクライマックスだし!」
すると赤羽は端の方で身を屈め劇場内での禁忌を犯した。
あくまで小声だが。
「あっ、藤森警部補!座席分かりました!1―10―1です!」
〔そうか、分かった。ではこのまま携帯を繋げておくから奴が何か動きを見せたらすぐ言ってくれ。〕
「分かりました!」
そのまま互いに電話は切らず仕事を続けた。
「渡辺、何でもいいからあいつが動きを見せたらすぐに伝えて!」
「はい!」
渡辺はオペラグラスでしっかり星をマークし、その横で赤羽は携帯を握りしめた。