カウントダウン・パニック
そこにはパスワード入力画面と残り時間が表示されていた。


「まずい!あと五分しかないぞ!」

「いっ急いでパスワードを入力しなければ!!」


すると突然赤羽が仁科の胸倉を掴み激しく揺さぶった。


「ちょっとあんた!パスワード教えなさいよ!」

「はっ。自分で考えろ。」


まるで自分には関係がないとでもいう感じである。

その間にも徐々に時間が迫ってくる。

どうやらパスワードは何回入力しても大丈夫なようなので、藤森と寺崎は思い付くものをどんどん入力していく。


「くそっ!また違う!」


数字しか打ち込めないのでパスワードは数字である事が分かる。

更に五つしか入力されないので五桁の数字である事が分かった。

しかし一体何の数字なのか分からず時間だけが刻々と過ぎていく。


「誕生日もだめ!電話番号もだめ!いったい何なんだ!!」


解除に務めていた寺崎は大声を出す。

すると風間が寺崎をなだめた。


「落ち着け寺崎!」

「落ち着いていますよ!!」
< 139 / 154 >

この作品をシェア

pagetop