カウントダウン・パニック
渡辺は仁科に少々憐れみの心を抱く。

すると劇場の扉が開き、徐々に中から人が出てきた。

どうやら無事カーテンコールも終わったらしい。

「風間警部、一旦仁科を連れて応接室に引きましょう。」

「ああ、そうだな。」


始め、劇場から出て来た何も知らない人達によって多少怪しい目で見られたがすぐに応接室へと移動した。


それから、劇場から徐々に客が出て来た事により外で待機していた警察達は一斉に歓喜の声を上げる。

更に、報道陣もすかさずこの喜ばしいニュースを報道し始めた。

一部では出て来た客にインタビューをするが客は何の事だか分からず唖然とする。

劇場から出て来た客達は外の謎の祭り騒ぎに皆首を傾げた。
< 142 / 154 >

この作品をシェア

pagetop