カウントダウン・パニック


「確かにそうだな…。」


犯人は観客を動員した上で爆弾を爆発させる計画でいる。

この劇場の客席は二千三百席ある。

話しによると今日のチケットは早々に完売になったらしいのでほぼ満席になると考えていい。

更に今日来ている舞台関係者は花房歌劇団団員約七十人。

東都交響楽団が約六十人。

その他、衣装や照明、舞台監督などのスタッフが約四十人。

それに事務員、警備員、その他この劇場内関係者が約四十人。

そこに警察官も入れれば開演してからこの劇場にいるのはどう考えても二千五百人以上、つまり二千五百人以上の人間を人質にとられたということになる。

犯人は中止にしたり避難させれば爆発するという。

これはもう予定通り今日の公演を行うしかない。


「赤羽、急いで今この劇場にいる刑事達を応接室に集めてくれ。」

「はっ!」


赤羽は敬礼をしてから事務室を後にする。


「寺崎はここに残り犯人から連絡がきしだい私に連絡してくれ。」

「分かりました。」


すると風間も事務室を出て応接室へと向かう。
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