カウントダウン・パニック

すると渡辺は自分の机の引き出しからあるものを取り出した。


「これのお陰ですよ！」

「ロジック？」

「ナンプレ？」


寺崎と赤羽は突然目の前に出された雑誌のタイトルを一つづつ読み上げる。


「いつもこれを解いているお陰で知らぬ間に脳が活性されていたんですね！」


するとまたしても机の引き出しに手を突っ込み新たな雑誌を取り出した。


「他にもありますよ！お二人もどうです？クロスワードとか。」

「…地味ね。」

「…地味だな。」


二人は渡辺に聞こえないように小さく呟く。

すると突然赤羽が席を立ち上がった。


「よしっ！無事事件も解決したことですし、今から飲みに行かない？」

「おっ、いいねー！」


飲むという言葉にいち早く寺崎が反応する。


「賛成ですよ！」


渡辺も持っていた雑誌を引き出しに戻し賛成の意を示す。


「あっ、どうせなら風間警部と藤森警部補も誘いましょうよ！！」

「そうね！多分あっちもそろそろ終わると思うし。」


渡辺の提案に赤羽はグッドアイディアと手のひらを合わす。


「なら支度して二人を迎えに行くか。」