カウントダウン・パニック

応接室には藤森や赤羽、渡辺を含む十九人の警察官達が集まった。


「いいかよく聴いてくれ。」


緊張が走る中風間が話し始める。


「ついさっき、犯人から二回目の電話があった。その内容から今日の公演を行う事を余儀無くされた。今から約三十分後、予定通り開場する。それにあたって手荷物検索を行う。今から指示するものは十六時半前には位置につくように！」

「はっ！」

「残りの者は爆弾の捜索をしてくれ！」

「はっ！」


風間から指示を受けた刑事達は早速各々の配置に急ぐ。


「藤森。」

「あっはい。」


爆弾捜索に向かおうとしたところ、風間に呼び止められた藤森。


「君はこの劇場、もしくは今日の公演に関係している人間に恨みなどをもっている人がいないか調べてくれ。」

「分かりました。」


藤森は敬礼をしてから応接室を出た。

そして風間も再び事務室へと向かう。