カウントダウン・パニック
16時02分33秒
事務室に入るとそこにいた寺崎はすぐに風間の方を向いた。
「寺崎、犯人からの連絡は?」
「いえ、来てません。」
「そうか。」
するとちょうどその時。
トゥルルルルルル
まるで風間が帰ってくるのを見計らうかのように電話がかかってきた。
阿部は風間を見る。
「出て下さい。もし犯人なら私に代わって下さい。」
阿部は頷くと受話器を取る。
「…もしもし?」
〔私だ。刑事に代われ。〕
すると阿部は急いで風間に受話器を差し出す。
その受話器を取ると風間は話しだした。
「もしもし?」
〔やぁ。今度は嬉しい知らせをするよ。〕
「知らせ?」
犯人は少し声を弾ませながら続ける。
〔実は今日仕掛けた爆弾は十個なんですよ。〕
「なっ何!?」
予期せぬ事態に声が裏返る。
〔大きな花火が上がっちゃいますね。くくっ。楽しみだな。ではまた。〕
「あっ、おい!」
またしても制止の声を聞かずに電話が切れてしまった。
事務室に入るとそこにいた寺崎はすぐに風間の方を向いた。
「寺崎、犯人からの連絡は?」
「いえ、来てません。」
「そうか。」
するとちょうどその時。
トゥルルルルルル
まるで風間が帰ってくるのを見計らうかのように電話がかかってきた。
阿部は風間を見る。
「出て下さい。もし犯人なら私に代わって下さい。」
阿部は頷くと受話器を取る。
「…もしもし?」
〔私だ。刑事に代われ。〕
すると阿部は急いで風間に受話器を差し出す。
その受話器を取ると風間は話しだした。
「もしもし?」
〔やぁ。今度は嬉しい知らせをするよ。〕
「知らせ?」
犯人は少し声を弾ませながら続ける。
〔実は今日仕掛けた爆弾は十個なんですよ。〕
「なっ何!?」
予期せぬ事態に声が裏返る。
〔大きな花火が上がっちゃいますね。くくっ。楽しみだな。ではまた。〕
「あっ、おい!」
またしても制止の声を聞かずに電話が切れてしまった。