カウントダウン・パニック
第二十エリア
間もなく十七時十五分になろうとしていた。
「ないな…」
このエリアを担当している長身の寺崎正(てらざきただし)は非常階段の扉を閉めながら言う。
少し寒い階段をコツコツと音を立てて下っていく。
勿論爆弾がないか慎重に隅々まで目をくばりながら。
階段の途中まで下ってくるとちょうどそこに消火栓と書かれた赤い扉があった。
「まぁ、一応見とかないとな。」
そして扉を開き捜索開始。
中にはグルグルに捲かれたホースやホースの先に付けると思われる細長い銀の管などが入っている。
「さすがにここにはないかな…」
口ではそうは言ってもやはりしっかり調べる。
寺崎はグルグルに捲かれたホースの下辺りを覗いてみる。
「…ん?」
そこには暗闇で怪しく赤く光る何かがあった。
「まさか!?」
寺崎はそれを細心の注意を払い引きずり出す。
けっこうずっしりしていて重い。
引きずり出し、出てきたそれは幅約二十センチ、奥行き約三十センチ、高さ約十五センチの箱上の物だった。
間もなく十七時十五分になろうとしていた。
「ないな…」
このエリアを担当している長身の寺崎正(てらざきただし)は非常階段の扉を閉めながら言う。
少し寒い階段をコツコツと音を立てて下っていく。
勿論爆弾がないか慎重に隅々まで目をくばりながら。
階段の途中まで下ってくるとちょうどそこに消火栓と書かれた赤い扉があった。
「まぁ、一応見とかないとな。」
そして扉を開き捜索開始。
中にはグルグルに捲かれたホースやホースの先に付けると思われる細長い銀の管などが入っている。
「さすがにここにはないかな…」
口ではそうは言ってもやはりしっかり調べる。
寺崎はグルグルに捲かれたホースの下辺りを覗いてみる。
「…ん?」
そこには暗闇で怪しく赤く光る何かがあった。
「まさか!?」
寺崎はそれを細心の注意を払い引きずり出す。
けっこうずっしりしていて重い。
引きずり出し、出てきたそれは幅約二十センチ、奥行き約三十センチ、高さ約十五センチの箱上の物だった。