カウントダウン・パニック
そこには“R”と表示されている。


「今度はRか…」

「全く規則性が分からん。」


渡辺と寺崎はため息をつく。

爆弾を運んできた刑事はまだ爆弾がエリア内にあるかもしれないと言い、敬礼して部屋を出ていった。

一方寺崎は手帳に何やら書き始めた。


「寺崎さん、何してるんすか?」


渡辺は手帳を覗き込みながら質問する。


「取り敢えず爆弾で分かっている事だけでもまとめておこうと思ってな。」


そう言うと寺崎は手帳に犯人がヒントと言い、言い残した言葉とそれぞれの爆弾に表示されているアルファベット、更にそれらが発見されたエリアを書く。

書き終えると寺崎は腕時計を見た。


「二人とも、そろそろ第一幕が終了するぞ。」


その言葉に赤羽と渡辺も自らの腕時計を見る。


「そうね。あっちに行くわよ。」

「はい!」


一先ず解除は中断し三人はホールへ向かう。
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