カウントダウン・パニック
寺崎はパネルの文字を一つ押してから首を縮こめた。

それを見た赤羽は耳を塞いで目を瞑り、渡辺は頭を引っ込めた。

刹那、空間に静寂が走る。

寺崎は爆弾をを見た。

そこにはBの次にIと表示されているパネルがある。


「爆発…しない?」

「あっ、あってるんですよ!」


渡辺は寺崎にそう言う。

すると寺崎はゆっくり残りのスペルを入力していった。

最後のFを入力し終えると爆弾はピッと音を立てて止まった。

パネルのデジタル数字の部分を見てみると2:28:01:89で止まっている。


「止まった!止まりましたよ!あってるんですよ!」


渡辺は跳んで喜ぶ。


「寺崎、残りも解除しましょ!」

「ああ!」


解除コードがあっていると確信すると他の爆弾の解除を試みた。
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