カウントダウン・パニック
説明を続けようとした渡辺に寺崎は制止をかける。
「今回はたまたま元から区切られているエリアで捜したから犯人の意図とするエリア番号がヒントだと分かったが、もし我々が、警部が独自に区切ったエリア別に捜索していたら犯人の意図は私たちには伝わらないのではないか?」
「いいえ、多分犯人はもともと区切られているエリアごとに我々が捜索すると確信していたはずです。」
「………そういえばそうだな。」
寺崎が何か分かったかのように頷くと、隣りでまだ理由が分からない赤羽は理由を説明するように急かす。
「我々は捜索する前に必ず捜索の対象となるものの全体像を捉えようとする。特にそれがまだ踏み入れてもいない初めての場所なら余計にね。」
「そうか!知らないところなら必然的に地図や見取り図を先ずチェックするわ!」
赤羽は少しボリュームを上げた声で言う。
すると渡辺はホワイトボードに貼り付けてあるこの劇場の見取り図に近づく。
「そりて受け取った見取り図にこれ見よがしにしっかりとエリア番号が書いてあれば誰だってそれを利用しない人はいませんよ!」
「今回はたまたま元から区切られているエリアで捜したから犯人の意図とするエリア番号がヒントだと分かったが、もし我々が、警部が独自に区切ったエリア別に捜索していたら犯人の意図は私たちには伝わらないのではないか?」
「いいえ、多分犯人はもともと区切られているエリアごとに我々が捜索すると確信していたはずです。」
「………そういえばそうだな。」
寺崎が何か分かったかのように頷くと、隣りでまだ理由が分からない赤羽は理由を説明するように急かす。
「我々は捜索する前に必ず捜索の対象となるものの全体像を捉えようとする。特にそれがまだ踏み入れてもいない初めての場所なら余計にね。」
「そうか!知らないところなら必然的に地図や見取り図を先ずチェックするわ!」
赤羽は少しボリュームを上げた声で言う。
すると渡辺はホワイトボードに貼り付けてあるこの劇場の見取り図に近づく。
「そりて受け取った見取り図にこれ見よがしにしっかりとエリア番号が書いてあれば誰だってそれを利用しない人はいませんよ!」