カウントダウン・パニック
15時31分06秒



風間達は新東都シティオペラ劇場に到着すると急いで事務所へ向かう。


「警視庁の風間だ。」

「あっ、お待ちしておりました!」


風間は警察手帳を事務員の阿部に見せる。

すると阿部は風間達を連れて奥にある応接室へと案内する。

どうやらこの劇場内で一番大きな応接室らしく、かなり広い。

警部である風間と警部補の藤森が席に付き、風間は数名の刑事を一緒に応接室に入れると他は外で待機させる。

少しそこで待っていると阿部と三人の男性が中に入ってきた。


「ご苦労様です。私は舞台監督の及川三成(おいかわみつなり)です。」

「私は花房歌劇団団長、柿沼哲郎(かきぬまてつろう)と申します。」

「私は東都交響楽団指揮者を務めています吉永武見(よしながたけみ)です。」

「どうも。私は警視庁の風間です。」


互いに挨拶し終えると皆席に着き早速本題に入る。


「早速ですが犯人からの電話の内容を詳しく教えてくれませんか?」

「はい。阿部さん。」

「あっはい!」


及川に呼ばれた阿部は自分が聞いた犯人からの電話の内容を赤裸々に話しだした。
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