カウントダウン・パニック
二人の制止も虚しく渡辺はパネルにピッと音を立てて触れた。
その瞬間寺崎と赤羽の両者は耳を塞ぎ、その場に身を屈める。
しかし爆発はせずに渡辺のぶつぶつという一人ごととピッという機械音だけが室内に響く。
「あっあれ?」
二人は起き上がると渡辺の手元を覗き込んだ。
「――GERで、えーとHIRTか…」
押し間違いがないように何度もパネルとパンフレットを渡辺の眼が行き来する。
そして最後のアルファベットを入力し終えると爆弾はピピッと鳴ってから止まった。
「とっ止まった?」
寺崎と赤羽は爆弾の解除成功を確認すると安堵のため息をつく。
あまりのことに赤羽はそのまま床にへたれ込んでしまった。
「よかった〜。」
すると二人の気を知らない渡辺は満面の笑顔で二人の方を振り向く。
「ほら、解除出来たでしょ?」
すると冷や汗を拭った寺崎が渡辺のもとへ行き凍てつくような眼差しで渡辺を見下ろす。
「『解除出来たでしょ?』じゃねーよ。こっちは寿命が縮んだわ!」
その瞬間寺崎と赤羽の両者は耳を塞ぎ、その場に身を屈める。
しかし爆発はせずに渡辺のぶつぶつという一人ごととピッという機械音だけが室内に響く。
「あっあれ?」
二人は起き上がると渡辺の手元を覗き込んだ。
「――GERで、えーとHIRTか…」
押し間違いがないように何度もパネルとパンフレットを渡辺の眼が行き来する。
そして最後のアルファベットを入力し終えると爆弾はピピッと鳴ってから止まった。
「とっ止まった?」
寺崎と赤羽は爆弾の解除成功を確認すると安堵のため息をつく。
あまりのことに赤羽はそのまま床にへたれ込んでしまった。
「よかった〜。」
すると二人の気を知らない渡辺は満面の笑顔で二人の方を振り向く。
「ほら、解除出来たでしょ?」
すると冷や汗を拭った寺崎が渡辺のもとへ行き凍てつくような眼差しで渡辺を見下ろす。
「『解除出来たでしょ?』じゃねーよ。こっちは寿命が縮んだわ!」